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「立ち会い出産をすることになったけど、正直、自分が何をすればいいのか分からない」、出産予定が近づいてきた頃、私が一番もやもやしていたのが、まさにこれでした。陣痛で苦しむ奥さんのそばで、ただ突っ立っているだけになったらどうしよう。そんな不安を抱えるパパは、きっと私だけではないはずです。

立ち会いって、夫は具体的に何をすればいいの…?
結論からお伝えします。立ち会い出産で夫がやるべきことは、「声かけ」「腰のサポート」「呼吸の補助」「記録」「スタッフとの連携」の5つに整理できます。そして何より大切なのは、これらをすべて医師・助産師の指示に従いながら行うことです。
出産はあくまで医療の現場であり、夫はその場をかき乱す存在ではなく、奥さんを支えるチームの一員として動くのが基本だと、私は考えています。
- 立ち会い出産で夫がやるべき5つのこと(理由つき)
- 当日あわてないための、妊娠中からの事前準備
- つい言ってしまいがちな「避けるべき言動」
- 産院ごとに違う「立ち会い方針」を必ず確認すべき理由



私は2026年9月15日に立ち会いました。実際どうだったかは後半の【追記】で!
出産前に夫婦で話し合っておくことは、立ち会い以外にもあります。


前半は妊娠中に調べて整理した一般論で、必ずこうしようというものではありません。各ご家庭ごとに最適解は異なります。後半の【追記】が、実際に立ち会った結果です。



答え合わせは「実際に立ち会って分かったこと」の章へ!
立ち会い出産で夫がやるべき5つのこと


まず全体像です。立ち会い出産での夫の役割は、医療行為そのものではありません。医師や助産師がお産を進めてくれる横で、「奥さんが少しでも安心して、いきみやすい状態でいられるようサポートすること」、これが本質です。



具体的にどういうことをしていくべきかな?
理由①:声かけ ── 奥さんを精神的にラクにする
立ち会うパパの最も大切な役割は、やはり奥さんを精神的に支えることだと、多くの産院や助産師が指摘しています。陣痛のピークでは、痛みと不安で気持ちが折れそうになる場面もあるそうです。そんなとき、「そばにいるよ」「上手にできてるよ」といった短い声かけが支えになります。
ポイントは、長々と励まし続けないこと。陣痛の合間に、落ち着いたトーンで短く伝えるのがよいとされています。声かけのタイミングや内容に迷ったら、その場の助産師に「今、なんて声をかけたらいいですか」と聞いてしまうのが確実です。



声をかけすぎるとうるさいと言われた先輩パパもいました!
理由②:腰のサポート ── さする・押す
陣痛の痛みは、お腹だけでなく腰や肛門のあたりにも強く出ることが多いと言われます。そこで活躍するのが、腰をさすったり、痛むポイントを手のひらやこぶしで押したりするサポートです。助産師から「ここを押してあげて」「腰をさすってあげて」と具体的に指示されるケースも多いそうです。
「手を握るだけ」では物足りない場面もある、という声もあります。お産の進み具合に合わせて、押す場所や強さを助産師の指示に沿って調整するのがコツです。どこをどう押せばいいかは事前に学んでおくと、当日あわてずに済みます。



力は入れずに優しくさするのがポイント!
理由③:呼吸の補助 ── 一緒に呼吸する
お産では「ヒッ・ヒッ・フー」で知られるラマーズ法をはじめ、進み具合に応じてさまざまな呼吸法が使われます(※ラマーズ法は、1950年代にフランスの産科医ラマーズ博士が提唱したとされる方法です。)。
痛みのピークでは奥さんの呼吸が乱れがちになるため、夫が隣で一緒に呼吸のリズムをとってあげると、奥さんが落ち着きを取り戻しやすくなると言われています。



ラマーズ法は有名だね!
とはいえ、呼吸法をリードするのは基本的に助産師の役目です。夫は助産師の声かけに合わせて、奥さんと同じテンポでゆっくり呼吸する——いわば「ペースメーカー」のような役割をイメージしておくとよいでしょう。やり方は産院の両親学級などで教わるのが確実です。
理由④:記録 ── 写真・動画と「その瞬間」
陣痛の感覚や時間を記録することに加えて、出産時の様子を記録に残したいという夫婦もいると思います。
生まれてくる赤ちゃんや、出産直後の家族の様子を写真・動画に残すのも、夫ならではの役割です。ただし撮影の可否やルールは産院ごとに大きく異なります。撮影OKでも、他の患者さんやスタッフが写り込まないよう配慮が必要、分娩の瞬間そのものは撮影不可、といった条件がつくことが一般的です。



撮影するなら必ず産院と話をしよう!
撮影に夢中になりすぎて、奥さんのサポートがおろそかになっては本末転倒です。「記録は二の次、奥さんのケアが最優先」という優先順位を、あらかじめ自分の中で決めておくのがよいと思います。
理由⑤:スタッフとの連携 ── チームの一員になる
5つ目は、医師・助産師との連携です。立ち会いの夫は、医療スタッフの指示に従って動く「サポートチームの一員」です。自己判断で何かをするのではなく、「水分を取らせてあげて」「うちわであおいで」といった指示に素直に従うことが、結果的に奥さんを一番助けます。



素直をにしたがおう!
陣痛の合間に、汗を拭く・うちわであおぐ・飲み物を口元に運ぶ・軽食を手伝う、といった細かなケアも夫の出番です。「ボーッとしている暇はない」と言われるほど、やることは意外と多いもの。困ったら遠慮なくスタッフに聞く、という姿勢が何より大切です。
| 夫がやるべき5つのこと | 具体的な動き |
|---|---|
| ①声かけ | 合間に短く、落ち着いたトーンで |
| ②腰のサポート | さする・押す(助産師の指示に沿って) |
| ③呼吸の補助 | 同じテンポで一緒に呼吸する |
| ④記録 | 写真・動画(産院ルールの範囲で) |
| ⑤スタッフとの連携 | 指示に従う・困ったら聞く |
【追記】実際に立ち会って分かったこと|5つのうち効いたのは2つ


2026年9月15日、第一子の出産に立ち会いました。上で書いた「やるべき5つのこと」を実際にやってみて、どれが効いてどれが出番なしだったか、正直に答え合わせします。
当日の流れ|破水から4時間52分、立ち会えたのは最後の50分
- 17:30 妻から「破水した」と連絡。私は会社。産院の指示は「入院セットを持ってきてください」
- 18:30 妻が産院に到着(義父の車。雨と帰宅ラッシュで時間がかかりました)。この時点で子宮口4〜5cm
- 産院からの意外な言葉:「すぐには生まれないので、旦那さんはお風呂に入って、ご飯を食べて、仮眠をとってください」
- 私は帰宅して、言われたとおりシャワーと晩ご飯。落ち着かなくて、ベビーベッドを整理していました
- 19:07 電話。妻はまだ普通に話せる
- 20:57 電話。痛すぎて、喋るのもしんどそう
- 21:05 産院から「来てください」。車で30分、21:30に到着
- 22:22 出産。3,338g
立ち会えたのは最後の約50分でした。FAQで「お産は長時間に及ぶこともある」と書きましたが、私の場合は逆で、本陣痛が始まってからは一気でした。進み方は本当に人それぞれです。



電話の声で進み具合が分かった。「話せる」から「喋るのがしんどい」に変わったら、呼ばれる前に出る準備をしておこう!
答え合わせ|5つのうち、実際に効いたもの
| やるべき5つ | 実際は |
|---|---|
| ①声かけ | 「がんばれ」「痛いよね」と、助産師さんの言葉を繰り返すだけ |
| ②腰のサポート | ◎これが主役。横向きの妻のお尻の上を押し続けた |
| ③呼吸の補助 | 「ヒッヒッフー」は一度も出ませんでした |
| ④記録 | 分娩中は撮らず。生まれてからカメラを出しました |
| ⑤スタッフとの連携 | 助産師さんをもらってお手伝いしました! |
②腰のサポートが9割でした。助産師さんに「お尻の上の部分を押してください」と言われ、横向きになった妻の腰の下あたりを、陣痛の波に合わせて押し続けました。陣痛が強くなるほど「もっと強く押して」と言われます。かなり力が要るので、ここは夫の体力の出番です。
いきむ段階に入ると、できることは「手を握る」「汗を拭く」「水を飲ませる」の3つだけになりました。
③のラマーズ法は、出番がありませんでした。両親学級で習った「ヒッヒッフー」は一度も出ず、呼吸はすべて助産師さんの声で進みました。練習が無駄だったとは思いません。ただ当日は、産院の指示がすべてでした。
①声かけは、気の利いた言葉は出ませんでした。口から出たのは「がんばれ」「痛いよね」と、助産師さんが言った言葉をそのまま繰り返すことだけ。それでよかったと思っています。妻は苦しくて言葉を聞く余裕がなく、大事なのは何を言うかより、「自分で勝手に判断しない」ことでした。「水が欲しい」「もっと強く押して」と妻が言ったときにだけ動く。それが一番、妻の邪魔にならない立ち会い方でした。
④記録は、分娩中はカメラを出していません。写真と動画は、生まれてから撮りました。分娩中は手がふさがっていて、撮る余裕はそもそもありませんでした。



「そばにいるだけで意味がある」と書いたけど、本当にそうだった。
持って行ってよかったもの|ペットボトル用ストローキャップ
これは断言できます。横向きのまま、起き上がらずに飲める。妻は自分で体を起こせない状態なので、これがなければ水分補給ができませんでした。入院バッグに入れておいて本当によかったものの1位です。ブランドはどこでも構いません。
準備で効いたこと・失敗したこと
- 効いた:「陣痛が来たら、誰に何を連絡するか」を妻と決めていたこと。破水の連絡→義父の車で産院へ→私は会社から帰宅、と迷わず動けました
- 失敗:入院バッグは完成していたのに、当日出していた妻の靴下を机に置いたまま忘れました。「バッグから出したものは戻す」だけのことなのに、心臓がバクバクしているとやります
- 車の中では「焦らない、ゆっくり」と声に出して自分に言い聞かせていました。事故を起こしたら元も子もありません
生まれた瞬間
9月15日、22:22。妻の第一声は「疲れた」でした。感動より先に、疲労。それが本当のところです。
私はというと、「すごく辛そうなのに、自分には何もできない。だから、応援するしかない」と思いながら、最後まで手を握っていました。



出てきた時は感動もの!
※お産の進み方や痛み方には大きな個人差があります。ここに書いたのは私のケースで、必ず産院・助産師さんの指示に従ってください。
退院時に実際に払った出産費用は、精算書ごと別の記事で公開しています。


当日あわてないための事前準備


立ち会い出産は、当日いきなり上手くできるものではありません。妊娠中からの準備で、当日の動きやすさが大きく変わります。私が実際に進めた準備と、当日効いたかどうかも含めて整理します。
両親学級・パパ学級に参加する
産院や自治体が開く両親学級・パパ学級では、お産の流れ、呼吸法、腰のマッサージ法などを実際に教われます。産院によっては、立ち会いの条件として両親学級への事前参加を求めるところもあるそうです。座学だけでなく、サポートの動きを身体で覚えておけるのが大きな利点です。
正直なところ、私も最初は「学級なんて必要かな」と思っていました。ただ、調べるほどに、知らないまま分娩室に入るのは妻にも不安だと感じ、参加しました。



3kgの赤ちゃん人形を持ってみたけど、結構ずっしり重かったよ!


お産の流れと産院ルールを頭に入れる
陣痛開始から分娩、その後の流れをざっくり把握しておくと、当日「今どの段階なのか」が分かり、落ち着いて動けます。あわせて、その産院の立ち会いルール(誰が立ち会えるか・撮影可否など)も事前に確認しておきましょう。



陣痛が来たらどう動くかはシミュレーションしておこう!
予定日前後に休めるよう調整しておく
お産がいつ始まるかは誰にも分かりません。予定日前後に数日休めるよう、仕事の段取りを早めに整えておくことも、立派な準備のひとつです。
共働きの我が家でも、産後パパ育休(出生時育児休業)の取得時期を含め、職場との調整は早めに動きました。



妊娠、安定期に入ってから育休に関して会社に相談をしました。
育休をいつから取りたい、どれくらいの期間を取りたいかを上司と話し始めたのは、安定期になってからでした。


立ち会い出産で避けるべき言動





よかれと思った一言が、逆効果になることもあるの?
立会い出産の際に良かれと思った行動が、かえって奥さんを苦しめてしまうこともあります。「やること」と同じくらい、「やらないこと」を知っておくのが大切です。
NGになりがちな言動
- 「眠い」「疲れた」「まだ?」「あとどれくらい?」と口にする(出産している奥さんの前では禁句とされています)
- 陣痛が来ているのに何もせず、スマホを見たり寝てしまったりする
- 励ましすぎ・力みすぎで、かえって奥さんにプレッシャーを与える
- 奥さんの気持ちを確認せず、夫の独断で他の家族を分娩室に通す
- 撮影ルールを無視して、スタッフや他の患者さんを写してしまう
こうした言動の多くは、悪気がなくても出てしまうもの。だからこそ、事前に「これは言わない」と意識しておくだけで、ぐっと防ぎやすくなります。奥さんが陣痛で余裕がないときほど、夫の何気ない一言が刺さってしまう——そう肝に銘じておきたいところです。



実際に出産経験のある先輩ママに聞いてみたら・・・
声かけはしてほしいという方は少なく、声をかけられると「うるさい」、「気が散る」などの意見が出てきました。正解がないことですが、状況によっては手を握るなど、寄り添っているだけの方が
産院の「立ち会い方針」を必ず確認する


ここが見落とされがちですが、非常に重要です。立ち会いができるかどうか、誰が立ち会えるか、何ができるかは、産院によってルールがまったく違います。



うちの産婦人科は配偶者か両親のうち1人と厳しめでした!
確認しておきたいポイント
- そもそも立ち会いが可能か(不可の産院・条件付きの産院もある)
- 立ち会えるのは誰か(配偶者のみ、上の子は不可、など制限がある場合)
- 写真・動画撮影の可否とルール
- 立ち会えない場合に、リモート立ち会いなどの代替手段があるか
コロナ禍を経て、条件付きで立ち会いを再開する産院が増えてきたと言われますが、対応はまだ産院ごとにバラバラです。「友人の産院ではこうだった」が、自分たちの産院に当てはまるとは限りません。
必ず、自分たちが出産する産院に直接確認すること。妊婦健診の際に、医師や助産師へ遠慮なく質問しておきましょう。


よくある質問(FAQ)


Q1. 立ち会い出産で夫が役に立たないことはありますか?
「何をすればいいか分からず立っているだけだった」という声がないわけではありません。だからこそ、事前に5つの役割を知り、両親学級で動きを学んでおくことが効きます。当日は、迷ったら助産師に「今、何をすればいいですか」と聞けば大丈夫です。
私の場合、迷う暇はありませんでした。分娩室に入った直後、助産師さんの「お尻の上を押してください」の一言で役割が決まりました。分からなければ聞く、が本当に正解です。



そこにいるだけでもサポートになることもあるよ!
Q2. 血を見るのが苦手でも立ち会えますか?
体質的に気分が悪くなる方もいます。無理は禁物なので、不安があれば事前にご夫婦で、そして医師・助産師に相談しておきましょう。奥さんの上半身側(顔の近く)に立ってサポートに専念する、という立ち位置の工夫を提案してくれる産院もあるそうです。
Q3. 呼吸法やマッサージは、ぶっつけ本番でも何とかなりますか?
できなくはないかもしれませんが、正直、避けたほうが無難です。両親学級などで一度でも練習しておくと、当日の安心感がまるで違います。ご夫婦で一緒に練習しておくと、夫婦のリズムも合わせやすくなります。



ぶっつけ本番より練習していた方が不安がなくなる!
Q4. 立ち会い中、夫はずっと立ちっぱなしですか?
お産は長時間に及ぶこともあります。夫も適度に水分や軽食をとり、体力を保っておくことが、結果的に長丁場のサポートにつながります。「自分が倒れたら本末転倒」という意識で、無理のない範囲で動きましょう。
私の立ち会いは約50分でした。逆に何時間も続く人もいます。「短くても長くても対応できるように」くらいの構えでいるのがよいと思います。



いつから立ち会えるかは、産院のルールで異なる!
Q5. 上の子も一緒に立ち会えますか?
これも産院の方針次第です。きょうだいの立ち会いを認める産院もあれば、配偶者に限る産院もあります。第一子の出産では関係ありませんが、第二子以降を考える場合は、事前確認が欠かせません。



妻の隣にいて、手を握る。それだけで十分意味がある!
まとめ|夫婦で話し合って出産に備えよう!


立ち会い出産で夫がやるべきことは、「声かけ・腰のサポート・呼吸の補助・記録・スタッフとの連携」の5つ。そして、そのすべてを医師・助産師の指示に従いながら行うのが大原則です。
- 5つの役割を知り、両親学級などで事前に動きを練習しておく
- 「眠い・まだ?」などのNG言動を意識して避ける
- 立ち会い方針は産院ごとに違うので、必ず自分たちの産院に確認する
私は2026年9月15日に立ち会いました。5つのうち本当に効いたのは「腰のサポート」と「スタッフとの連携」。あとは、妻に言われたときに動くこと。同じ立場のパパが、当日「そばにいてよかった」と思えるよう、この記事が準備の一歩になればと思います。
出産当日の移動手段を不安なく整えておくことも、立派な準備のひとつ。陣痛が始まってから慌てないために、早めの登録を検討しておくと安心です。
あわせて、入院当日に持っていくものも早めにそろえておきましょう。


