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妊娠36週の健診で、医師からこう言われました。
「へその緒が、首に2回巻いていますね」
続けて「心配ないですよ」とも言われました。その場では「そうですか」と頷いたのですが、家に帰ってスマホで検索した瞬間、手が止まりました。「2回以上は注意」という言葉が出てきたのです。

先生は心配ないって言ったのに、ネットには危ないって書いてある…
どっち?
結論から書きます。医師が「心配ない」と言えたのには、はっきりした根拠がありました。その日、臍帯(さいたい)の血流を測る検査を受けていたからです。



それでも心配だったので色々と調べてみました!
この記事では、臍帯巻絡(さいたいけんらく)について調べて分かったことと、「1回」と「2回以上」で扱いが違うという事実、そしてわが家が実際に受けた検査の数値までをまとめます。
- 首に巻いていても、なぜ窒息しないのか
- 「1回巻き」と「2回巻き以上」で、扱いがどう違うのか
- 医師が「心配ない」と言った根拠(臍帯血流の検査)
- 分娩のとき、何を見てもらえるのか
臍帯巻絡(さいたいけんらく)は、実は珍しくない


へその緒が赤ちゃんの体に巻きつくことを臍帯巻絡(さいたいけんらく)といいます。首に巻いているケースが最もよく知られています。
日本産婦人科医会によれば、臍帯巻絡は「全分娩の約3割に認められる」とされています。



3人を育てた先輩に聞いたら、3人とも臍帯巻絡でした!
エコーで見つかること自体は、特別なことではありません。妻に告げられたときの医師の口調が淡々としていたのも、いま思えばそのためでした。



そんなに多いの…!知らなかった
なぜ首に巻いていても窒息しないのか
「首に巻きついている」と聞くと、どうしても息が詰まる場面を想像してしまいます。ですが、ここには大きな前提の違いがあります。
- おなかの中の赤ちゃんは、肺で呼吸をしていません
- 酸素は、へその緒を通して受け取っています
つまり、首が圧迫されて息ができなくなるという大人と同じ意味での窒息は起こりません。大事なのは首ではなく、へその緒の中を流れる血液のほうです。



言われてみると確かにそうだなと納得!
へその緒は、簡単には潰れない構造をしている
へその緒の中には血管が通っていますが、そのまわりはワルトン膠質(ワルトンこうしつ)と呼ばれるゼリー状の組織で包まれています。
このゼリーがクッションの役目を果たすため、多少押されたり曲がったりしても、血管がすぐに潰れて血流が止まる、という構造にはなっていません。



人体の構造はとても良くできているんだね!
ただし「1回」と「2回以上」は、同じではない


ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。
検索すると「臍帯巻絡は心配いりません」という記事がたくさん出てきます。
実際そのとおりなのですが、その多くは「1回巻絡」を前提にした話です。
日本産婦人科医会は、こう書いています。
臍帯巻絡がない場合と、1回ありの場合の周産期予後は変わらない
初産で2回以上、経産で3回以上の巻絡で急速遂娩の頻度が高くなると考えられており
日本産婦人科医会「臍帯巻絡・真結節」
わが家は第一子で、2回巻絡です。つまり、医会が「急速遂娩(きゅうそくついべん)の頻度が高くなる」としている区分にあたります。
- ネットで見る「巻絡は大丈夫」の多くは1回巻絡の話。そのまま2回以上に当てはめない
- まず自分が何回巻絡なのかを、健診で確認しておく
不安を煽りたいわけではありません。正しく知っておいたほうが、医師の説明が腑に落ちるからです。
実際、この事実を知ってはじめて、私は「あの検査は何のためだったのか」が分かりました。
医師は、血流を数値で確かめていた


巻絡を告げられたその日、妻は臍帯血流ドップラー検査を受けました。エコーで、へその緒の中を流れる血液の速さと流れ方を測る検査です。
この検査で分かるのは、へその緒がちゃんと仕事をしているか、つまり、赤ちゃんに栄養と酸素が届いているかどうかです。
わが家の実測値(2026年8月・36週2日)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Umb-PS(収縮期の最高速度) | 86.72 cm/s |
| Umb-ED(拡張期の速度) | 50.00 cm/s |
| Umb-S/D(S/D比) | 1.73 |
| Umb-PI(拍動係数) | 0.55 |
| Umb-RI(抵抗係数) | 0.42 |
| Umb-HR(心拍数) | 157 bpm |
S/D比・PI・RIは、いずれも血流の「流れにくさ」を表す指標です。数字が高いほど流れが悪く、低いほどスムーズに流れている、という見方をします。
妻の場合は拡張期の血流もしっかり保たれていて、抵抗も低いという説明を受け、「問題ありません」と言われました。
ここで大事なのは、「心配ない」は「リスクがゼロ」という意味ではなかったということです。正確には「今の時点で、血流に問題は見られない」。だから経過を見ましょう、という判断でした。



根拠が分かると、同じ「心配ない」でも受け取り方が変わりました!
なお、この数値の判定基準は週数や施設によって異なります。ここに載せたのはあくまで、わが家がその日に受けた検査の記録です。ご自身の数値については、必ず主治医の説明を受けてください。
分娩のときは、どう見てもらえるのか
もうひとつ気になっていたのが、「じゃあ産むときはどうなるのか」でした。



巻きついたまま出てくるのかな?
お産の間は、分娩監視装置で赤ちゃんの心拍を継続的に確認しながら進めます。赤ちゃんが苦しくなっているかどうかは、心拍の変化として現れます。
つまり「異常が起きてから気づく」のではなく、ずっと見ている状態でお産が進むということです。何かあれば、その時点で急速遂娩などの対応がとられます。



先生の話では、出産の時には解けていることが一般的らしい!
巻絡だけで帝王切開が決まるわけではない
日本産婦人科医会は、多重巻絡の場合に帝王切開を選ぶべきかどうかについて「議論の余地がある」としています。つまり、「2回巻いているから帝王切開」と機械的に決まるものではないということです。
巻絡の回数だけでなく、血流の状態、赤ちゃんの大きさ、お産の進み方など、いくつもの要素を合わせて判断されます。ここは施設や医師の方針によっても変わる部分なので、気になるなら健診で直接聞いておくのがいちばんです。



胎児はよく動くようで自然に解けるのを待とう!
自分にできることはあるのか


調べていて分かったのは、巻絡そのものは自分ではどうにもできないということでした。寝る向きを変えても、体操をしても、巻きが取れるわけではありません。
赤ちゃんは自分で動いています。巻いたり、ほどけたりを繰り返すこともあります。実際、前回の健診では言われなかったことが、今回になって見つかりました。
そのうえで、できることはこの2つだと考えています。
- 胎動を気にかける。いつもより明らかに少ないと感じたら、様子を見ずに連絡する
- 健診を欠かさない。見てもらえる機会を飛ばさないことが、いちばんの備えになる


FAQ|臍帯巻絡のよくある質問


Q. 2回巻いていても、自然に取れることはありますか?
赤ちゃんは動いているので、巻きの状態が変わることはあります。前の健診では見つからなかったものが今回見つかる、逆に見つかっていたものが次は言われない、ということも起こります。ただし自分で取ろうとしてできるものではありません。
Q. 3回以上巻いている場合はどうなりますか?
日本産婦人科医会は、多重の頸部巻絡について「子宮内胎児死亡の頻度が増える」とも記しています。回数が増えるほど慎重に見られることになります。ここは一般論で判断できる話ではないので、必ず主治医から直接、自分のケースの説明を受けてください。
Q. 逆子と巻絡が両方あると言われました
わが家は29週で逆子と言われ、30週で自然に戻りました。逆子と巻絡はそれぞれ別に評価されるものです。組み合わさった場合の判断は個別になるので、医師に聞くのが確実です。
Q. 医師に「心配ない」と言われましたが、不安が消えません
私たちもそうでした。役に立ったのは、「何をもって心配ないと判断されたのか」を聞くことです。わが家の場合は血流の検査でした。根拠が分かると、同じ言葉でも受け取り方が変わります。



先輩パパママも同じ経験がある方がたくさんいたよ!
まとめ|事前に分かっていることは、備えられること


- 臍帯巻絡は全分娩の約3割。見つかること自体は特別ではない
- おなかの中では肺呼吸をしていないので、大人のような窒息は起きない
- ただし1回と2回以上では扱いが違う。ネットの「大丈夫」をそのまま当てはめない
- だから医師は血流を数値で確かめる。「心配ない」=「今の時点で血流に問題がない」
- 分娩中は監視装置で心拍を見ながら進む。異常があればその時点で対応される
逆子と言われたときにも同じことを感じました。事前に分かっているということは、備えられるということでもあります。知らないまま出産の日を迎えるより、ずっと安全な状態です。



分かっているから、見ていてもらえる。そう考えると気持ちが軽くなりました!





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